TDA1541A搭載DACの最高峰
DAC22
- 電解コンデンサーのベールを剥ぎ取った音 -
TDA1541A搭載DACの最高峰
DAC22
- 電解コンデンサーのベールを剥ぎ取った音 -
標準仕様
型式:SAA-DAC22
デジタル入力:RCA同軸
アナログ出力: RCAアンバランス
対応フォーマット:16bit, 44.1KHz
寸法:430mm×370mm×100mm
推奨デジタルケーブル(1m長)が付属します。
電源ケーブルは付属いたしませんので
恐れ入りますがお客様にてご用意ください。
標準価格 400,000円
(部品価格等の変動を受け改定する場合があります)
ご注文はこちらから → 粋音舎 Online Shop
貸出し試聴機ございます。
お問合せ先:
TDA1541A搭載DAC製品の新たなラインアップとして、
同製品群の最上位に位置づけられる DAC22 を
リリースさせて頂きます。
対応フォーマットは、16bit 44.1kHzのみの設定です。
ハイレゾ音源全盛の時代に何をやっているのか?
とのご批判もありそうですが、
『ノーマルCD音源から最高純度の音楽信号を取り出す』
という従来からの路線を、
愚直ながらもう一段深めることにした次第です。
何故なら、お手持ちのノーマルCD音源にも、
前代未聞の音を奏でるポテンシャルがしっかり隠れているからです。
DAC22の最大の特徴は、
電解コンデンサーに起因する音質劣化を一掃したことです。
電解コンデンサーが音質面での悪玉であることは、
広く知られている事実かと思います。
そのため、
オーディオ信号ライン上に電解コンデンサーを使わず、
例えば上質なフィルムコンデンサーで置き換えることは、
多くのオーディオ機器で実践されている音質改善手段です。
それでも、
小型で大容量が得られる電解コンデンサーは、
数100uF或いはそれ以上の容量を要する電源系の用途では、
必要悪であり続けており、
音質劣化の大きな要因となっています。
オーディオ信号ラインと電源ラインとは別系統と誤解されがちですが、
実は両者は不可分一体の関係にあります。
(詳細は、こちらをご覧ください → 電源ラインと信号ラインの一体性)
そこでDAC22では、
電解コンデンサーに起因する音質影響を徹底して排除するため、
電源系にもメスを入れることにいたしました。
○シャント・レギュレーター方式のアナログ電源
以上の対策だけでも大きな改革ではありますが、
電源部には平滑回路があり、
そこには大型電解コンデンサーが使われていますので、
これを何とかしなければ片手落ちというものです。
大型電解コンデンサーは大容量であるが故にモヤモヤも強大です。
しかしDACが動作するためのエネルギーの源でもあり、
その撤廃は容易ではありません。
そこでDAC22では、
アナログ電源部にシャント・レギュレーターを用いることにより、
このジレンマを解決しています。
定電圧供給ライン上の電流変動を電源上流部に波及させずに
バイパス路に捨ててしまうことです。
電流変動とはオーディオ信号の電流ループのことですが、
このループ経路が平滑用大型電解コンデンサーに到達しなければ、
オーディオ信号がモヤモヤに染まることもありません。
○デカップリング用電解コンデンサーを全廃したアナログ回路
オーディオ機器の内部で
プリント基板上に並ぶ電解コンデンサーの多くは、
デカップリング・コンデンサーと呼ばれ、
アンプ等の信号処理回路の近傍で補助電源の役目を担っています。
しかし、信号処理回路に近接させて電解コンデンサーを用いることは、
その音質影響をダイレクトに回路に持ち込むことでもあります。
そこでDAC22のアナログ部では、
デカップリング用の電解コンデンサーを全廃し、
電解コンデンサーレスの構成としています。
○ノーマルCD専用チューニングのデジタル信号処理部
DAC22は、TDA1541AのS1ダブルクラウン品を標準搭載いたします。
ノンオーバーサンプリング、DEMリクロック、超低ジッタークロック等々、
16bit 44.1kHz専用にチューニングされたデジタル信号処理部からは、
単一フォーマット対応ならではのクリーンなデジタル信号が
TDA1541Aに供給されます。
また、アナログ部での電解コンデンサー対策に合わせ、
TDA1541Aのアナログ処理用電源についても
新開発の超高速電源を投入し、
デカップリング用電解コンデンサーを撤廃しています。
(基板左下隅に見える2本の電解コンデンサーは保護回路用です)
DAC22のアナログ部では、
アンプ回路に近接して配置した超高速レギュレーターが、
電解コンデンサーに代わってデカップリング機能を担います。
もちろん超高速レギュレーター自身は電解コンデンサーレスの構成なので、
電解コンデンサー特有のモヤモヤを一切持ち込みません。
○徹底した振動対策
以上の対策を講じた結果DAC22は、
おそらく市販品としては史上初めてのレベルで、
電解コンデンサーのモヤモヤが取り払われたDACとなっています。
その純粋無垢な音を汚さないためDAC22では、
金属筐体の底部を振動吸収性に優れた木製フロアで覆い、
その上に全ての基板、部品を実装しています。
さらに木製フロアは電源領域とアナログ領域に2分割され、
特に電源トランスの振動影響がアナログ回路に及ぶことを防いでいます。
今やハイレゾ対応が当たり前の時代ではありますが、
粋音舎といたしましては、
サンプルレートやビット数を増やすことが
必ずしも高品位再生に繋がるとは考えておりません。
ノーマルCD音源と言えども元々人間の識別限界に照らし、
十分高品位なフォーマットとして規格化されているのですから、
ハイレゾ規格がそれを上回るとしても、
その差は識別限界近くでの僅かな差ということになります。
この僅かな差は、音楽再生に求めるものが
音の細密さや周波数レンジの広さでなければ、
枝葉末節の位置付けとなります。
事実、弊社も含め大多数の音楽ファンにとっては、
他にもっと大事なものがあるようです。
弊社ドイツ古典フルレンジシステムは、
音の鮮度感において多くのご支持を頂いていますが、
この鮮度感は、
超軽量の振動板をネットワークを介さず
ダイレクトに駆動することで得られるものです。
音の細密さや周波数レンジの広さでは明らかに勝る筈の
名だたるマルチウェイシステムから、
実際に多くのお客様がお乗り換えです。
DAC22の
電解コンデンサーのモヤモヤが取り払われた再生音もまた、
このドイツ古典フルレンジシステムの再生音と
ピタリ同一線上に並ぶダイレクトな音です。
両製品に一貫しておりますのは、
生音を彷彿とさせる明瞭度の高い音です。
この路線を推し進めるに当たり、
電解コンデンサーのモヤモヤは枝葉末節どころか、
音質支配要因として取り除く必要があったのです。
そして高品位再生に向けた今回の開発成果は、
最も豊かな音源資産に振り向けられてこそ、
お客様の最も大きな満足に繋がるものと信じまして、
16bit/44.1kHz専用機の形にてリリースさせて頂く次第です。
聴き慣れたノーマルCD音源が
見違える鮮やかさで生まれ変わります。
ご所蔵のアルバムを次から次へと聴き直してしまう筈です。
電解コンデンサーのベールが取り払われた音世界は、
単にサンプルレートやビット数を上げたのでは
到底辿り着くことのできない別世界です。
前代未聞の16bit/44.1kHzを是非ご堪能ください。
電源部、デジタル部、アナログ部の各プリント基板は、
木製フロアの上に立てた真鍮製ポストの上に搭載されますが、
ここでもポストへのネジ止めを緩衝材を介して行う等、
最深の注意をもって振動対策が施されています。
また、プリント基板上の全てのパーツは、
1個1個基板面から浮かせてハンダ付けされ、
プリント基板からの振動が部品本体に直接伝わらないように配慮されています。
©粋音舎2022, 2023